ゲーム制作の参考にしようといくつかのゲームを買いました。
オフラインの(アナログの)ボードゲームがあるものを中心に買いましたが、オンライン限定のものの一部あるかと思います。そのへんの情報は整理していないのであしからず。
ゲーム制作のヒントにするため、自分だったらこうするのになあ…という案も書いています。
褒めている部分だけでなく批判している部分もあり、「何を偉そうに」と思われることもあるかとは思いますが、自分がゲーム制作をする際のメモという意味合いが大きいため、ご容赦ください。
https://store.steampowered.com/app/900370/Stockpile/
セールで ¥144 で購入。通常は ¥720。
日本語対応あり。
ルールが難解すぎてチュートリアルで挫折しました…。
ルールを覚えたら面白いのかもしれないけど、ゲームを遊ぶ前にこんなにもがっつり勉強しないといけないの…? ゲームとは…? という疑問が浮かんできてチュートリアル開始から 20 分程度で挫折、という感じです。
ゲームのモードを初心者向け・中級者向け・上級者向けと分けたら良かったのでは、と思いました。徐々にルールを増やしてく、という感じで。ドミニオンの基本セットと拡張セットが分かれているように。
ドミニオンといえば、ドミニオンもそれなりに難解なゲームではあるんですが、基本の要素が「カードだけ」と限定されているため、「これなら自分でも理解できるのでは?」というハードルの低さがあります。
拡張版だと追加のトークンがあったりするんですが、基本セットではあえてトークンを採用しなかった、というあたりにドミニオンの凄みを感じます。
とはいえ、ドミニオンを始めるにあたって「ルール覚えるのかったるいなあ…」と思い、しばらく手を出さなかったのも事実なので(ルールを覚えたあとは「なんだこの神ゲーは…!」となりましたが)、最初のハードルを下げる、というのはめちゃくちゃ大事だよなと思う次第です。
あと、これは翻訳の問題なのでゲーム本編とはあまり関係ないのですが、翻訳が直訳調で読みづらかったです。直訳調には直訳調の味わいがあると個人的には思っているのですが、長文で直訳はきついかなと感じました。とはいえ、日本語にデフォルトで対応してくれているだけで非常にありがたい、というのはあります。
チュートリアルで挫折しているのでゲーム自体の面白さは未評価となります。難解なチュートリアルが苦にならない、という方は試してみるのも良いのではないでしょうか。価格も安いですし。
https://store.steampowered.com/app/528250/Patchwork/?l=japanese
アナログゲームのデジタル版です。デジタル版のみでの評価になります。
『放課後さいころ倶楽部』で紹介されていて、なんか素敵なゲームっぽかったので印象に残っていました。
ちなみに『放課後さいころ倶楽部』はボードゲームの紹介漫画として優れている(どんなゲームかちゃんと理解できる)のに加えて、心が洗われるエピソードの詰まった素敵なマンガとなっており非常におすすめです。
セールで ¥200 で購入。通常は ¥800。アナログ版を Amazon で見たら ¥2,700 だったので、デジタル版は 1/3 以下で買える(セール中なら 1/13 以下!)、ということになります。こうなるともう、計算の手間とかを考えたらデジタル版を買った方が良いのでは? と思ってしまいますね。
iPad 版も ¥650 で売ってました。
https://apps.apple.com/jp/app/patchwork-the-game/id1075851197
とはいえ、PC や iPad では味気ないので、基本的にはアナログ版の方が良いとは思います。価格がデジタル版の 1.5 倍程度ならアナログ版を選ぶんですが、3 倍以上となると躊躇します。あと部屋のスペースも取りますし。
アナログ版のボードゲームとデジタル版の価格の差ですが、アナログ版は物理的に在庫を抱える状態になるため、少量生産となり、結果、価格も高騰してしまうという事情は分かるのですが、にしても価格差がありすぎるなーと感じています。
デジタル版 ¥2,000 くらいのゲームが、アナログ版だと 10 倍の ¥20,000 くらいしたりして、¥20,000 となるともう「お金を持ってる人のコレクション用」という位置付けになってしまうと思うんですよね。せっかくの面白いゲームが、価格のせいで普及しないのはもったいないなあと思う次第です。ということで、デジタル版の存在は非常にありがたい、という話になります。
話が逸れてしまいましたが、ゲームの内容に戻ります。
『パッチワーク』ですが、面白いです。
ベースはテトリス系の「四角い枠の中にいろいろな形のブロックを隙間なく敷き詰める」というタイプのゲームなんですが、そこに加えて、
という感じで、「こんなシンプルな見た目なのに、どんだけ戦略性が詰まってるんだ…!」という恐ろしいゲームなのです。
しかも、ルール自体はシンプルなので、子供でも遊べると思うんですよね。「間口は広く奥が深い」という、理想といえるゲームデザインになっていると思います。すごいなあ。
と、絶賛しましたが、一応欠点も書いておくと、最終的にはこのゲーム、「頭のいい人が勝つ」というゲームなんですね。将棋とかと同じで。
コンピュータープレイヤー側がすべてのパターンを先読みして計算したら、たぶん人間プレイヤーは太刀打ちできないです。良くも悪くも運の要素が薄い。
とはいえ「子供でも遊べる奥の深いゲーム」という観点では、相当レベルの高いゲームなんじゃないかと思うので、アナログ版を買う価値があると思います。
ゲーム制作の参考にする、という観点で言うと、
といったあたりを改善すればより面白くなるのでは、と思いました。